ある時、お気に入りの帽子をよ~く見てみたらカビが!
そのままかぶるわけにはいきませんし、普通に洗濯すればいいというものでもないですよね。
帽子にカビが生えてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
そのような場合の対処法をまとめていますので、参考にして下さい。
帽子に生えてしまったカビ取りの方法は?
まず、帽子に生えてしまったカビはどのようなものでしょうか?
黒いカビがポツポツと生えていますか?
それとも、フワフワした感じの白っぽいカビや赤いカビでしょうか?
カビの種類によって、落とせそうかどうかが変わってきます。
もし、黒いカビがポツポツと帽子に生えてしまっている状態でしたら、残念ですけど、カビ取りしてキレイにすることは諦めるしかないかもしれません。
そのような黒いカビを取るには塩素系の漂白剤を使うしかないのですが、塩素系の漂白剤を使うと、帽子が色落ちしてしまいます。
真っ白で柄もない帽子でしたら、水洗い可能な素材でエンソサラシがNGでなければ、塩素系漂白剤を使ってカビ取りできますが、そうでなければ、どうしようもないですね。
(フェルト帽などは家庭で洗濯することはできません)
塩素系の漂白剤を使える帽子でしたら、塩素系漂白剤を薄めた液に30分から1時間ほどつけ置きして洗ってみて下さい。
色や柄のある帽子に塩素系漂白剤を使うと、色落ちしてまだらになってしまいますから、カビ取りができても、それをかぶって出かけることはできないと思いますよ。
次に、フワフワした感じの白っぽいカビや赤いカビが帽子に生えている場合ですが、その場合は、なんとかカビ取りできるかもしれません。
黒いカビが生えたときのように、帽子に黒いシミができませんから、塩素系漂白剤を使う必要がないからです。
まず、その帽子は洗える素材でしょうか?
麻、リネンなどの布、麦わらといった天然の素材でできた帽子でしたら洗えますが、フェルトの帽子ですと家庭では洗えません。
フェルトの帽子はクリーニング屋さんに頼んでみて下さい。
白や赤のフワフワしたカビの取り方ですが、まずはカビ部分をブラシで落とします。
いらない歯ブラシなどに洗剤か石けんをつけて、カビをこすって落としましょう。
カビが目立たなくなったらよくすすいで、酸素系漂白剤でつけ置き洗いします。
ここで使うのは、塩素系ではなくて『酸素系』の漂白剤ですから気をつけてくださいね。
酸素系漂白剤でしたら、塩素系よりは漂白力が落ちますけど、帽子を色落ちさせずにカビをやっつけられるんです。
酸素系漂白剤には液体のものと粉末のものがありますが、粉末のほうが効果が高いですよ。
50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かして、帽子を1~2時間くらいつけ置きします。
水だったり、お湯の温度が低かったりすると、カビ取りの効果が十分に出ませんので注意しましょう。
ただし、帽子についているタグに洗う時の温度の上限が書かれていたら、それを越えないようにしてくださいね。
酸素系漂白剤は、お湯1リットルにつき小さじ2杯程度(10ml)入れます。
つけ置きしたあとは、よくすすいで、風通しのいい場所で帽子を乾かしましょう。
この方法でもカビが取れなかったら、酸素系漂白剤の濃度を2倍にして試してみて下さい。
洗えない素材の帽子の場合、洗剤などはつけずに乾いたブラシでカビを落としてから、無水エタノールをつけたペーパーなどでトントンと叩いてカビを退治するくらいしかできません。
この方法では、カビ自体はやっつけられますけど、カビがシミになってしまっている状態ですと、そのシミはどうしようもないですね。
帽子のカビにカビキラーを使っても大丈夫?
カビキラーというのは塩素系の洗剤ですから、帽子のカビ取りに使ったら確実に色落ちします。
先程も書きましたように、白くて柄もない帽子だったら、色落ちを心配しなくてもいいので、カビキラーを試しても大丈夫でしょう。
(洗える素材の帽子だったら、ですからね)
カビキラーだけではなく、台所で使うキッチンハイターなども塩素系の漂白剤です。
黒いポツポツとしたシミができてしまっていても、そういった塩素系の洗剤、漂白剤をかければしっかり落とせますよ。
一方、酸素系の漂白剤は、色柄物に使っても色落ちはしませんが、黒カビのシミは落とせません。
頭皮にカビがついたら病気になる?
普段かぶっている帽子にカビが生えているのを発見したら、汚れが気になるだけではなく、頭にカビが付いたんじゃないかと不安ですよね。
カビ自体は私達の身の回りにも普通に生息していて、頭皮や髪にも付着している物ですから、そこまで心配しなくても大丈夫。
きちんと頭を洗っていれば、そこまで気にする必要もありません。
ただ、頭をあまり洗わずに、汚れが残った状態が長く続いているとか、帽子をかぶっていることが多くて、頭が蒸れた状態が長時間続いているとかだと注意が必要。
そのような状態だと、頭皮についたカビが繁殖して、かゆみやフケの原因になり、そのまま放置していると、抜け毛、薄毛を引き起こしたりもします。
特に、カビの生えた帽子を長時間かぶって、頭皮が蒸れていたら危ないですよね。
シャンプーで頭をよく洗って、帽子の衛生にも気をつければ、頭についているカビは、そこまで心配することもないのですが、あんまり気にしすぎて頭を洗いすぎると、今度は頭皮の皮脂を落としすぎてしまいます。
皮脂の落とし過ぎもフケの原因になりますから、気をつけてくださいね。
頭皮のカビが原因で起こる頭皮の病気は、『脂漏性皮膚炎』といいます。
ちゃんとシャンプーしてるのに、頭のかゆみやフケなどが収まらないとか、髪が妙に抜けるなどという場合には、皮膚科で診察を受けましょう。
抗真菌薬やステロイドの塗り薬で治せますよ。
まとめ
帽子に黒いカビが生えてしまった場合には、塩素系漂白剤を使うしかないので、帽子が色落ちしてしまいます。
白くて柄もない、水洗い可能な帽子しかカビ取りできません。それ以外の帽子でしたら、諦めるしかないですね。
生えているのが白や赤などのフワフワしたカビなら、多くの場合カビ取りが可能です。
水洗い可能な素材の帽子でしたら、ブラシでカビを落とした後、50度のお湯と酸素系漂白剤でつけ置き洗いしてみて下さい。
カビキラーは塩素系の洗剤ですので、帽子に使うと色落ちします。
白くて柄のない帽子に黒いカビが生えてしまった場合にのみ、試すようにしましょう。
帽子にカビが生えていたとしても、頭皮についたカビで病気になるのではないかと、そこまで心配しなくても大丈夫。
カビというのは元々、私達の身の回りにたくさん生息していて、頭皮や髪にも付着しているものなんです。
普通にシャンプーして清潔にしていれば、問題ないですよ。