夏にエアコンをつけたら、ムワーッとカビ臭いニオイが……。
クーラーをつけた直後の数分だけ、ちょと臭い程度だったら我慢もできます。
でも、ずっとカビ臭くて、つけるたびに喉がイガイガして咳も出るようになったので、自分で掃除することにしたんです。
業者にエアコンの掃除を依頼すると高いですものね。
(1万円前後から、物によっては2万円以上も)
ここでは、市販のスプレーを使ってエアコンの掃除をした時の様子を写真付きで紹介しています。
カビ臭もなくなりましたので、節約のために自分でエアコン掃除にチャレンジしたいという方は参考にして下さい。
エアコンがカビ臭いので自分でスプレーを使って掃除してみました
エアコンがカビ臭いのを放置したまま使い続けるのは、絶対に体に良くないですよね。
エアコンをつけるたびにカビが部屋中にまき散らされて、それを吸ってるわけですから。
私も、冷房をつけるたびに、喉のイガイガ感と咳、その上、肺にまで不快感が出はじめたんですよ。
で、「こんな部屋でひと夏過ごしたら、確実に肺をやられて病気になる」という危機感にさいなまれ、大変そうだけど自分でエアコン掃除をしようと思い立った次第というわけです。
今年の夏も、冷房なしでは厳しそうですからね。
<用意した道具>
・エアコン掃除用のスプレー
(「くうきれい」と「アース エアコン洗浄スプレー」)
・ペットボトルに装着できるスプレーノズル
・500mlの空ペットボトル
・バケツ
・使い捨てプラコップ
・ガムテープ
・下に敷く古新聞
・雑巾
これが、エアコン掃除のために用意したスプレーの『くうきれい』と『アース エアコン洗浄スプレー』です。
写真左側2本のくうきれいは、洗浄スプレー(ムース)と、それを洗い流すためのリンススプレーがセットになっています。
アース エアコン洗浄スプレーの方は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなんかに普通に売っていると思いますが、くうきれいの方は、その辺の店舗で売っているのを見たことがないですね。
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アース エアコン洗浄スプレーは近所のドラッグストアにも売っていましたが、今回は、くうきれいと一緒にネット通販で購入しました。
なんで2種類のスプレーを用意しているのかというと、エアコンには、掃除をしなくてはいけない部分が2カ所あるからです。
それは、『フィン』と『シロッコファン』です。
フィンというのは、エアコンのフィルターを外した下にある、薄い金属板が縦にビッシリ並んでいる所です。
そこで、熱交換をしているんですね。
シロッコファンというのは、エアコンの送風口を覗いた所に見える、円筒形のカゴを横にしたようなパーツです。
エアコンの運転中は、そのシロッコファンが回転して風を送り出しています。
フィンの掃除には『アース エアコン洗浄スプレー』を使い、シロッコファンの掃除には『くうきれい』を使用するというわけです。
別に、アース以外のスプレーでも構いません。
他にもいろんなメーカーから、エアコン掃除用のスプレーが販売されています。
でも、お店で売っているスプレーってフィン用の物ばかりです。
で、これが重要なのですが、エアコンがカビ臭い原因はどこなのかというと、圧倒的に送風口奥のシロッコファンのようです。
エアコンがカビ臭くてお悩みなら、懐中電灯やスマホのライトで照らして送風口を覗いてみて下さい。
奥の方にある、円筒形のカゴみたいなシロッコファンが、カビやらホコリやらにまみれて、すごい状態になっているはずですよ。
ちなみに、これが掃除前のウチのエアコンのシロッコファン。
どうしてもピンぼけになってしまうので、見えづらいかもしれませんが、汚いってことはお分かりいただけるかと。
冷房をつけるたびに、こんなシロッコファンが回転してカビを部屋中にまき散らしているわけですから、臭いはずです。
なので、エアコンを自分で掃除してカビ臭を解消したいなら、シロッコファンを掃除できるスプレーの『くうきれい』が必須ですね。
これ以外にシロッコファンを掃除できる市販のスプレーは、私の知る限りありません。
お店で売っているフィン用のスプレーを使っても、シロッコファンのほうはそのままになってしまいますから、エアコンのカビ臭解決には全く意味がないと思いますよ。
フィルターを外した所に見えるフィンのほうがカビだらけということは、たぶんまれだと思いますので。
私の家の11年使ったエアコンも、見たところ、フィンにカビや目立つ汚れは見当たりませんでした。
ですので、自分でエアコンを掃除するにしても、シロッコファンだけでいいのかもしれません。
でも、もしかしたら、フィンの奥の方の見えない所がカビなどで汚れているかもしれませんし、一緒に掃除しておくに越したことはないでしょう。
では、次の章から、スプレーを使った掃除の様子を紹介してきますね。
くうきれいの使い方 実はコレが足りないので注意!
まずは、エアコン送風口の奥にある『シロッコファン』の掃除から開始しますね。
これがまあ大変でした。
まずは、エアコン内部にスプレーや水をかけますから、コンセントは必ず抜いておきましょう。
(後で紹介しますが、スプレーだけでなく水も使うんです)
そして、エアコン本体の電装部分や、リモコンセンサーの受光部もカバーします。
他の人はビニールをかけたりしているようですが、ウチのエアコンは露出部分が大した面積ではなかったので、ガムテープで事足りました。
念のために、コンセント部分もガムテープでカバーしておきます。
スプレーを使う前に、まずは、たれてくる洗浄液などを受けるためのビニール袋をエアコンの下に貼り付けます。
このビニール袋は、くうきれいに付属していて、貼り付けるための両面テープも袋についています。
でも、たれてきた洗浄液やら、それを洗い流すためのリンススプレーやら水やらがたまって、重みでバシャーッと袋が落ちて大変な事になったという口コミがあったので、ガムテープで補強。
で、準備作業でエアコンはこうなりました。
ビニール袋は、エアコンの側面部分もガムテープで補強しています。
これでも、重みでビニール袋がはがれ落ちる事が不安だったので、袋にたまった水をすくうために、使い捨てのプラコップと、すくった水を捨てるためのバケツも用意しました。
床には古新聞を敷き、万が一のために雑巾も用意しています。
そしていよいよ、くうきれい使用開始!
スプレー1のムーススプレーを使うとムースが勢いよく出るので、送風口奥のシロッコファンに吹きかけていきましょう。
うちのエアコンは、送風口にフタのようについている『上下風向調整板』が取り外せないようなので、若干作業がしにくいです。
スプレーをかけていくと、すぐにムースが送風口に充満して、中が見えなくなります。
家電製品にこんなことしていいんだろうかと、ちょっと不安になりますね。
それでも、シロッコファンを指先などでちょっとずつ回しながら、まんべんなくムースをかけていきます。
同じ箇所にばかりムースをかけていて、残りの部分にかけようとした時にスプレー切れにならないように気をつけてくださいね。
この時、私は手袋を付けずに作業をして手にムースが付いたのですが、作業後に指先がカサカサになって、ちょっと手肌がつっぱったような感じになりました。
大した事はありませんでしたが、気になる方や肌の弱い方は、ゴム手袋をつけて作業した方がいいでしょう。
それが正式の使い方なんですけどね^^;
暑い中でゴム手袋をつけてると、手に汗をかいて、手袋の中がヌルヌルになって嫌なんですよ、私。
それはさておき、ムーススプレーの吹付けが終わったら、そのまま20~30分放置します。
だんだんと、ビニール袋の中に洗浄液がたれて集まってきます。
結構な汚れ具合ですよね。そりゃカビ臭いわけです。
そろそろ時間かなという所で、今度はフィンのほうの掃除を開始。
こっちはとっても簡単ですよ。
フィン用のスプレーをフィンにシューッとかけていくだけ。
スプレーの勢いは、かなり豪快です。
フィンのほうは、洗い流す必要がありません。スプレーを一缶使い終わったら終了です。
(カビ臭いエアコンの掃除が、これだけで済めば楽なのに……)
それが終わったら、今度は、くうきれいのリンススプレーを使って、シロッコファン周囲の泡を洗い流します。
ムースの時と同じ要領で、スプレーをまんべんなくシロッコファン周辺に吹き付けましょう。
でも、リンススプレーを使い切った時に、まだ十分に泡を洗い流せていないんだけど……ってことになると思います。
これって、くうきれいの口コミで散々言われていることなんですが、リンススプレーは全然足りないんです!
そこで必要になるのが、霧吹きなどの、水を噴射できる道具です。
霧状にではなく、水鉄砲のように勢いよく水を噴射できる道具が自宅にあるのでしたら、それを利用して残りの泡を洗い落として下さい。
なかったら、こんな道具がオススメですよ。
ペットボトル専用加圧式スプレーノズル パステルグリーン(1コ入)
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ペットボトルの口に装着すれば、ペットボトルが霧吹き(加圧式スプレー)になるという道具で、ノズルの部分を回せば、霧状にも水鉄砲状にも、水の出方を調節できるんです。
私は、この500mlのペットボトルで使って、水を3回入れ替えて残りの泡を洗い流しました。
ミネラルウォーターのペットボトルなら、使う前に洗う必要もなくて楽ですよ。
洗い流しの合間に、ビニール袋にたまった水を何度かプラコップですくってバケツに捨てるという、これまた面倒くさい作業も行います。
さすがに、ビニール袋に1キロ以上の水がたまったら、ガムテープでとめてあったも落ちそうで不安ですからね。
そんなこんなで、洗浄し終わったシロッコファンがコチラ。
相変わらずのピンボケですが、自分で掃除をする前よりずっとキレイになったことは一目瞭然かと。
所要時間は、1時間10分ほどでした。
エアコン周囲の壁や床は、ビニールシートなどで養生しなくても平気でした。
エアコンからの水漏れもありませんでしたよ。(これは、エアコンの機種にもよるかもしれませんが)
ただ、エアコン内部が乾いたあと、ライトで照らしながらよく見てみると、シロッコファンの羽の表面には、ホコリがこびりついたような汚れが若干残っていました。
それもキレイに落としたいなら、ブラシなどを使ってこする必要がありますが、そこまでするとなると何時間かかることやら……。
なので、まずはスプレーだけで掃除をしてみて、それでもエアコンがカビ臭かったら、ブラシなどを使って本格的に掃除をすることを検討するというやり方でいいと思いますよ。
水まで使って泡を流す作業が特に面倒でしたけど、スプレーを使って自分で掃除をしたら、トータル3000円ちょっとの出費で済みました。
エアコン掃除を自分でスプレーを使ってやった後は これを忘れずに!
フィンやシロッコファンをスプレーで掃除した後は、エアコン内部がびしょ濡れの状態です。
そのままにしておいては、エアコンの中がそれまで以上にカビだらけになってしまう恐れがあります。
なので、スプレー掃除後は2時間ほど送風運転して、エアコン内部をしっかり乾かしましょう。
アースのエアコン洗浄スプレーの注意書きにも、くうきれいの説明書にも、このことは全く書いてないんですよね。
(もし書いてあっても、全然目立たないから気づかなかったです)
エアコン内部って、冷房を使った後の結露でカビが生えるくらいですから、水までかけてびしょ濡れにしたままにしておいていいってことはないと思いますよ。
なので、送風でエアコンの中を乾かしておいたほうがいいでしょう。
外しておいたフィルターを戻してから送風運転してくださいね。
お使いのエアコンが送風モードのない機種でしたら、設定温度を最高にして暖房でいいと思います。
地球温暖化が叫ばれて久しい昨今ですと、室温が30度以上ということもザラですから、最高温度の30度に設定して冷房運転にしても、冷風をガンガン出して普通に冷房運転になってしまうでしょう。
それでは、十分な乾燥効果は期待できませんので、夏ですが暖房ということで。
(涼しい日だったら、最高温度設定の冷房でもいいかと思いますが)
ウチのエアコンの場合は、暖房をつけたら、最初の数分間、凶悪な熱風を吐き出し続け、ただでさえ蒸し暑い部屋の不快指数をさらに上昇させてくれました。
しかし、すぐに猛暑日の部屋の暑さを悟ったのか大人しくなり、ただの送風になりましたね。
この時、送風口から水が飛びますので、エアコンの下に貼ったビニール袋を持ち上げて、送風口を軽くおおうといいですよ。(ピッタリふさがないようにしましょう)
私は、こんな風にガムテープで押さえておきました。
くうきれいの説明書には、送風口に10秒ほどタオルなどをあてておくように書いてありますが、10秒以上たっても水が飛んでましたので気をつけて下さい。
(たぶん、水をかけてすすいだからですね)
そんなこんなで、送風運転を2時間ほどしてエアコンの中を乾燥させてから冷房をつけてみましたが、もうカビ臭くなく、面倒くさかったけどやってよかったという結果になりました。
もう、喉がイガイガしたり、咳が出たりってこともなくなりましたよ。
まとめ
ウチの11年使ったエアコンを自分で掃除してみましたが、市販のエアコン掃除用スプレーで十分に効果を実感できました。
シロッコファンが新品同様にキレイになったわけではありませんが、それでもカビ臭さは解消しましたね。
でも、中にはスプレーを使ったらエアコンが壊れたという口コミもあるようですから、試してみるなら、そういったリスクを承知の上でお願いします。
万が一、エアコンが故障したら嫌だという場合は、ちょっと高いですけど専門の業者に頼んだほうがいいでしょう。