ある時、ふとレインコートを見てみたら、そこにはカビが!
黒カビ、白カビ、青カビ、赤カビと、カビにもいろいろありますが、いずれにしても、そのままで着るのは嫌ですよね。
ここでは、カビが生えてしまったレインコートや、カビ臭いレインコートの洗い方を紹介しています。
色落ちのリスクもありますから、カビと言ったらカビキラーだろうとか、安易なことをしてはダメですからね!
レインコートの洗い方 カビが生えてしまった場合にはココに注意!
レインコートの洗い方で第一に重要なのは、使う洗剤の種類です。
まず、そのレインコートに生えてしまったカビの種類は何でしょうか?
黒いカビが点々と生えていますか?
それとも、フワフワした感じの白や青のカビでしょうか?
あるいは、赤いカビでしょうか?
黒カビの場合、できてしまった黒い点々のシミは、塩素系の洗剤でしか落とせないことが多いんです。
ですが、黒カビ以外のカビでしたら、塩素系の洗剤を使わなくても落とせます。
カビを落とせる塩素系の洗剤といったら、まず思い浮かぶのはカビキラーのような物かもしれませんが、そのレインコートにカビキラーをかけてしまうのはNGかもしれませんので注意が必要です。
カビキラーは塩素系の洗剤ですから、レインコート・カッパを含む衣類にかけると、多くの場合、色落ちしてしまいます。
普通の塩素系漂白剤でも同様です。
まずは、カビの生えてしまったレインコートのタグを確認しましょう。
フラスコマーク(エンソサラシ)にバツ印がついていたら、カビキラーや塩素系漂白剤などは使えません。
ついていなければ、塩素系でも使えます。
カビの生えてしまったレインコートの洗い方で第二に重要なのは、そのレインコートの素材というわけです。
もし、バツ印がついていて塩素系洗剤が使えないレインコートだったら、生えているのが黒カビの場合、色落ちしてもいいから塩素系を使ってカビのシミを落とすか、シミはそのままにして色落ちを避けるかの二択になります。
それでは、次の章で、塩素系洗剤を使ったレインコートの具体的な洗い方と、黒カビ以外のカビが生えている場合の、塩素系ではない洗剤を使った洗い方を紹介していきますね。
レインコートにカビが生えてしまったらこう洗う!
黒カビの生えたレインコートを酸素系漂白剤で洗う場合
まずはレインコート・カッパに黒カビが生えてしまった場合の洗い方ですが、先程も書きましたように色落ちのリスクがありますから、できれば塩素系漂白剤やカビキラーのような物の使用は避けたいところです。
(塩素系を使えるレインコートでしたら、ここは気にしなくていいです)
なので、まずは『酸素系漂白剤』を使った洗い方を試してみて下さい。
酸素系の漂白剤というのは、カビを落とす力は弱いのですが、衣類を色落ちさせる事はないんですよ。
カビを落とす力が弱いので、黒カビのシミをキレイに落とせる保証はありませんが、黒カビの程度によっては、酸素系漂白剤でもキレイにできることがあります。
で、そのやり方ですが、まずは、40度~50度くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かします。
割合は、お湯1リットルに対して、酸素系漂白剤を大さじ1杯くらいです。
ここで使うのは熱いお湯というのもポイントですからね。
お湯を使うと、酸素系漂白剤がより力を発揮できるんです。
なので、ぬるま湯や水ではダメですので気をつけましょう。
酸素系漂白剤をお湯で薄めたら、それを使ってレインコート・カッパの黒カビ部分を歯ブラシなどでこすっていきます。
あまり強くこするとレインコートの生地が傷むので、優しくこすりましょう。
一通り終わったら、すぐには洗い流さずに、しばらくそのまま放置して酸素系漂白剤を浸透させます。
時間が経ったら、よく水で洗いで作業終了です。
この方法で黒カビが落ちてくれればいいんですが、もし酸素系漂白剤を使ってもダメだったら、諦めるか、塩素系漂白剤を使うしかないですね。
カビのシミが落ちていなくても、黒カビ自体はやっつけられています。
ですので、見た目さえ気にしなければ、そのまま着ても大丈夫ですよ。
黒カビの生えたレインコートを塩素系漂白剤で洗う場合
前にも書きましたように、塩素系漂白剤を使うと、色柄のあるレインコートは色落ちしてしまう恐れがあります。
塩素系の洗剤を使える素材でしたら、それは気にしなくても大丈夫ですが、塩素系NGの素材のレインコートを洗う場合は、そういったリスクを承知した上で、この洗い方を試してくださいね。
ではその方法ですが、塩素系漂白剤を水で薄めたものを綿棒の先に含ませ、それを黒カビ部分に塗っていきます。
色落ちを最小限にとどめるため、カビの生えていない部分には、できるだけ塩素系漂白剤がつかないようにします。
なので、カビキラーをシュッシュとかけていくっていうのはやめたほうがいいでしょう。
黒カビ部分に塩素系漂白剤を塗り終わったら、そのまま30分ほど放置してカビが消えるのを待ちます。
30分経ったら、固く絞ったタオルなどで叩いて拭いていきましょう。
塩素系漂白剤をつけた部分は色落ちしてしまうかもしれませんが、大抵の黒カビはこれできれいに落ちると思いますよ。
黒カビ以外のカビが生えたレインコートの洗い方
黒カビですと、多くの場合、塩素系漂白剤でしか落とせませんが、それ以外のカビでしたら酸素系の漂白剤で十分です。
白カビや青カビ、赤カビですね。
そういったカビが生えたレインコート・カッパを洗うのでしたら、まずは、カビ部分を石けんとぬるま湯でもみ洗いします。
それが終わったら、酸素系漂白剤を溶かした熱めのお湯(40度くらい)に2時間ほどつけておくだけ。
さっきも書きましたけど、熱いお湯だと酸素系漂白剤の力が十分に発揮されるんです。
酸素系漂白剤なら、色落ちの心配はありませんから大丈夫ですよ。
つけ置きが終わったら、よく水ですすぎましょう。
こうしたカビは黒カビのように頑固ではないですから、この方法で大抵は落ちると思います。
レインコートがカビ臭い場合は?
レインコート・カッパにカビが生えてしまった場合、カビがついているのが気になるだけではなく、カビ臭いニオイが気になる状態になっていることも多いかと思います。
レインコートがカビ臭い場合にも、酸素系漂白剤の出番です。
塩素系ではなく、色落ちの心配がない『酸素系』ですから間違えないで下さいね。
カビ臭いレインコートの洗い方ですが、バケツなどに40度くらいのお湯を入れて、そこに酸素系漂白剤をつけ置きの分量だけ投入します。
あとは、臭いが気になるレインコートをその中につけておくだけ。
お湯が冷めないように、フタ付きのバケツがあるとベターです。
フタがなくても、洗面器をかぶせておくとかすればいいでしょう。
1時間から2時間くらい、そのままつけておきます。
時間が経ったら、水でよくすすぎましょう。
この方法で、大抵のカビ臭さは消えていると思いますよ。
金具がついているレインコートでも、半日とか丸一日とかの長時間つけっぱなしにしなければ大丈夫です。
まとめ
レインコート・カッパにカビが生えてしまった場合、黒カビだと大抵のものは、色落ちのリスクがある塩素系漂白剤でしか落とせません。
黒カビ以外のカビでしたら、色落ちの心配がない酸素系漂白剤で落とせます。
黒カビの生えた、エンソサラシがNGなレインコートを洗う場合、まずは酸素系漂白剤を試してみるのがいいでしょう。
それでカビが落ちてくれればいいんですが、それでも無理だったら、諦めるか、色落ちのリスクを承知の上で塩素系漂白剤を使うしかありません。
レインコートがカビ臭い場合には、酸素系漂白剤につけ置きしておくだけで、大抵のニオイはとれますよ。