秋のお彼岸の季節になると、おはぎを食べますよね。
自宅で作ったり、買ってきたりすることもありますし、いただくことも多いです。
美味しいけど、たくさんいただいちゃうと、すぐには食べ切れなくて困ってしまうことも……。
そんな場合、おはぎってどうやって保存すればいいんでしょうか?
常温に置いたままでいいの? 冷蔵庫に入れるべき? それとも冷凍?
最適な保存方法は、保存期間や気温によっても違ってくるんですよ。
そして、冷蔵や冷凍をした時には、解凍方法も重要です。
おはぎを美味しく食べるために、ベストな方法で保存&解凍しましょう。
おはぎの保存は冷蔵庫か常温か? それは季節や保存期間によって変わってきます
おはぎをすぐには食べずに保存しておく場合、何日くらい置いておくかによって保存方法は変わってきます。
まず、常温で保存しておいても問題ない期間ですが、これは1日から半日くらいです。
お米やもち米に適した保存温度は大体20度くらいですから、気温がそれくらいの時期でしたら、おはぎを1日くらい常温に置いておいても大丈夫。
でも、秋のお彼岸の時期は、まだ結構暑さが残っていますから、9月ごろだと、常温保存できるのは半日程度と考えたほうがいいでしょう。
3月のぼたもちの季節なら、1日くらい常温に置いておいても大丈夫ですね。
常温で保存する場合には、タッパー等の容器に入れるか、ラップをかけるかして、直射日光が当たらない涼しい所に置いておきます。
常温で保存しておけるほどすぐには食べないという場合には、おはぎを冷蔵庫に入れておくか、冷凍するかということになりますが、これも保存期間に応じで使い分けましょう。
おはぎを冷蔵庫で保存できる期間は、3日間ほどです。
ですので、それ以上長い期間おはぎを保存しておきたいのなら冷凍ですね。
おはぎを冷凍庫に入れておけば、最長で1ヶ月くらいは保存がききますよ。
短期間でも、おはぎの風味を保つためには冷凍保存した方がいいのですが、明日とか明後日とかにすぐ食べるのでしたら、凍った物をいちいち解凍するのも面倒ですし、冷蔵庫保存でいいと思います。
おはぎに使われているもち米は、冷蔵庫に入れておくと、かたくなって美味しくなくなってしまいますが、レンジを使えば美味しさを復活させられますから大丈夫ですよ。
その方法も、後ほど紹介しますね。
おはぎの保存方法をもう一度まとめます。
常温保存:半日から1日程度(9月なら半日)
冷蔵庫保存:3日まで
冷凍庫保存:4日以上(最長で1ヶ月程度)
おはぎの冷凍と解凍はこの方法で!
おはぎを3日よりも長い期間保存しておきたいなら、冷凍庫に入れておく事になります。
お米とかもち米は、0度から3度くらいの温度で劣化して味が落ちてしまいます。
でも、その温度を一気に通り越して、マイナス20度近くで凍らせる冷凍庫だったら、おはぎの風味が損なわれる心配はないんですよ。
冷凍する場合には、おはぎをまとめて容器やお皿に入れたままにはせずに、一つ一つラップで包みます。
おはぎがなるべく空気にふれないように、しっかり包みましょう。
こうしておけば1ヶ月くらいは保存がききますので、おはぎをたくさんもらって食べきれないという場合でも大丈夫ですね。
食べる時には、まずは冷蔵庫で自然解凍して、それから電子レンジで解凍しましょう。
食べる前の日に冷蔵庫に移しておけば、レンジを使っての、その後の解凍が楽ですよ。
凍ったままのおはぎをそのままレンジで加熱しないでくださいね。
解凍ムラができて、美味しくなくなってしまいます。
電子レンジを使う時には、解凍モードで1分から2分くらい加熱します。
解凍が不十分だったら、ちょっとずつ再加熱して調整しましょう。
冷蔵庫に入れておいて十分に解凍されていても、レンジで加熱することで美味しさが復活するんですよ。
それには低温によるもち米の劣化が関係しているのですが、それについては次の章で紹介しますね。
おはぎって冷蔵庫に入れておくとかたい状態になっちゃいますが、この方法で解消できます!
3日くらいまでの保存だったら、おはぎを冷蔵庫に入れておいても大丈夫です。
でも、冷蔵庫に入れておいたおはぎって、もち米がかたい状態になってしまっていて、そのままだと美味しくないんですよね。
これは、もち米の性質が原因です。
もち米は、約70%がデンプンでできているのですが、そのデンプンは生だと『β(べーた)デンプン』と呼ばれる状態で固いんです。
そのβデンプンが加熱されることで『α(あるふぁ)デンプン』となって、柔らかくて美味しくなります。
だから、できたてのおはぎは柔らかくて美味しいのですが、冷蔵庫に入れておいて冷えてしまうと、元のβデンプンに戻って固くなってしまうんです。
これが、冷蔵庫に入れておいたおはぎが、かたい状態になってしまって美味しくない原因です。
では、冷蔵庫でおはぎを保存しておくのはダメなのかというと、そんなことはありません。
かたいβになってしまったデンプンをαデンプンに戻してやればいいんです。
方法はとっても簡単。
電子レンジの『弱』か『解凍モード』で、40秒から50秒程度加熱するだけ!
これだけで、βデンプンがαデンプンに戻って、元の柔らかくて美味しいおはぎが復活するんですよ。
解凍が不十分だったら、ちょっとずつ再加熱して下さい。
これなら安心して、おはぎを冷蔵庫で保存できますね。
1日から3日程度おはぎを保存しておく場合には、この解凍方法を試してみて下さい。
まとめ
おはぎをすぐには食べずに保存する場合、適した保存方法は次のようになります。
常温保存:半日から1日程度(9月なら半日)
冷蔵庫保存:3日まで
冷凍庫保存:4日以上(最長で1ヶ月程度)
冷凍庫で保存したおはぎを食べる時には、冷蔵庫で自然解凍してから、電子レンジの解凍モードで1~2分加熱します。
冷蔵庫で保存したのでしたら、電子レンジの弱か解凍モードで40~50秒加熱しましょう。
電子レンジで加熱することで、デンプンの変質によって、かたい状態になったおはぎも美味しくなりますよ。