家の中に虫が入ってきたら殺虫剤をシューッとするお宅は多いでしょうが、猫を飼っている場合、影響が心配ですよね。
ゴキブリとかハエ、蚊などの害虫がコロリと逝ってしまう成分が入ったものですから、猫にも害がありそうで不安でしょう。
ここでは、殺虫剤は猫に影響はないのか、猫にも安全な殺虫剤はどういった物なのか、殺虫剤がかかった虫を猫が食べてしまっても大丈夫なのかについての情報をまとめています。
殺虫剤は猫に影響はないの? 害や危険がないかと心配
ハエ、蚊、ゴキブリ、その他の害虫を退治するための殺虫剤というと、ノーマットとか、ゴキジェットとか色々ありますけど、そういった物でしたら猫に害はありません。
それらの殺虫剤には『ピレスロイド系』という殺虫成分が使われてますが、これは猫には影響がないんですね。
ピレスロイドは虫に対しては効果のある神経毒ですけど、猫を含む哺乳類は、この成分を分解する酵素を持っているためです。
ちなみに、鳥類も大丈夫です。
魚類や爬虫類だと影響がありますので、近くで使用するのはNGです。
お使いの殺虫剤の成分表を見てみて下さい。
『ピレスロイド系』と書かれていれば、猫への影響は心配いりません。
ハエや蚊に効く殺虫剤でしたら、フェノトリン(ピレスロイド系)と書かれていると思います。
ゴキブリに効く殺虫剤でしたら、イミプロトリンと書かれていれば、これもピレスロイド系ですから大丈夫。
これから殺虫剤を買う予定でしたら、ピレスロイド系と書かれているものを選びましょう。
ただし、猫に影響はないといっても、使用中は猫を他の部屋に移すといった配慮は必要です。
殺虫剤の使用後は換気をして、殺虫剤がかかった床なども拭くようにしましょう。
猫ベッドなどにも殺虫剤がかからないようにしたほうがいいですね。
猫に安全な殺虫剤ならこんな物もあります
前述のとおり、ピレスロイド系の殺虫剤でしたら、猫には安全と言えます。
ただ、使用後は換気をしないといけませんし、薬剤がかかった床などをいちいち拭くのも面倒ですよね。
使っている人間の立場としても、殺虫成分が残ったままの部屋に入るのは、ちょっと嫌ですし。
そんな場合は、ピレスロイド系のスプレー殺虫剤以外のものを使うのもオススメです。
置き型の殺虫剤や、窓の外に吊るしておくタイプの虫除けっていうのもありますよね。
ゴキブリに対してなら『ゴキちゃんグッバイ』とか、吊るすタイプなら『虫コナーズ』とか、ハエだったら『コバエがホイホイ』とか。
いきなり出てきた虫に対しては使えませんけど、ああいった物で虫対策しておくのも有効です。
ああいう殺虫剤や虫よけでしたら、猫が直接口にしてしまわない限り安全です。
置き型の殺虫剤なら、ペットOKのゲルタイプの物などを選びましょう。
それ以外ですと、凍結ジェットのような殺虫剤も、直接人体や猫にかけさえしなければ安全ですね。
有毒な成分は使わずに虫を凍結させるだけですから、換気などの手間もかかりません。
(キッチンなど火を使う場所の場合、引火の危険があるので換気が必要です)
凍結ジェットって、何年か前に自主回収されて販売中止になっていましたけど、あれって、間違った使用によって事故が多発したからです。
別に、成分が有害だから販売中止になったというわけではないので、心配はいりません。
他のスプレー同様、引火性のガスが使われていますから、火元に向かって噴射すると引火してしまうのですが、火のついたガスコンロの近くなどに向かって吹きかける人が多かったそうです。
凍結させるものだから火も大丈夫だろうと思ったのかもしれませんが、そこは注意しましょう。
殺虫剤のかかった虫を猫が食べてしまっても大丈夫?
殺虫剤で虫を退治すると、落ちた虫を猫がパクッと食べてしまうことがあります。
猫ってこれを結構やるので、殺虫剤で虫を退治する時は、猫を別の部屋に移しておいたほうがいいですよ。
もし、殺虫剤のかかった虫を猫が食べてしまったら心配ですよね。
多少吸い込む分には害はないですけど、食べてしまったらどうなのかというと、それも心配いらないことが多いです。
30分くらいたっても変化がなければ、おおむね安心ですよ。
次の日も元気に走り回っていれば、心配はないでしょう。
万が一、元気がなくなったなど様子がおかしかったら、獣医さんに診てもらってくださいね。
まとめ
哺乳類や鳥類は、ピレスロイド系の殺虫成分を分解する酵素を持っているので、ピレスロイド系の殺虫剤でしたら、猫に影響はありません。
それ以外でも、置き型の殺虫剤や虫よけ、凍結ジェットのような物でしたら安全に使えますね。
殺虫剤のかかった虫を猫が食べてしまっても、心配はいらないケースがほとんどです。
30分くらいたっても変化がなければ、おおむね安心です。
もし様子がおかしかったら、獣医さんに診てもらって下さい。