お料理で茄子を切ってみたら、いつもは白いはずの果肉にぶつぶつと黒いものが……。
もしかして腐ってる!?
ひょっとして虫? それとも虫の卵!?
何なのか分からないと、食べても大丈夫なのか不安になってしまいますよね。
ここでは、ナスの黒いぶつぶつの正体について紹介しています。
茄子の黒いぶつぶつって何? 腐ってるの?
あの、茄子の黒いぶつぶつはですね、実は……種です(笑)
新鮮な茄子ですと種は黒くなくて果肉と同じ色だから目立ちませんけど、収穫されてから時間が経つと、黒くなって目につくようになるんです。
収穫が遅かった茄子でも、種が黒くなるみたいですね。
なので、黒いぶつぶつがあっても腐っているわけではないですし、もちろん虫でも虫の卵でもありませんのでご安心を。
ただの種ですから、問題なく普通に食べられますよ。
でも、時間が経っていて、鮮度がちょっと落ちているということですから、味も若干落ちますね。
果肉がスカスカになっているかもしれませんが、品質に問題はありませんので、安心してお召し上がり下さい。
あと、種の食感も気になるかも。
種は、黒くなるだけではなく、大きくもなっているみたいです。
茄子の賞味期限ってどのくらい?
買ってきてから時間が経ってしまうと、種である黒いぶつぶつが目立つようになってしまう茄子ですが、賞味期限ってどのくらいなんでしょうか?
ぶつぶつがあっても問題なく食べられるとはいえ、鮮度が少し落ちているわけですから、できればぶつぶつができていない新鮮なうちに食べたいですよね。
茄子を冷蔵庫で保存していた場合、新鮮で美味しく食べられる賞味期限は、大体3日から4日くらいです。
でも、1週間から10日くらいだったら、若干味は落ちますけど食べられますよ。
こっちは賞味期限ではなく、消費期限といったところでしょうか。
これくらいになると黒いぶつぶつ種もできてるかもしれませんが、食べるのに問題はありません。
茄子を切った時に、黒いぶつぶつがあるだけではなく、白い果肉部分が茶色くなっていることもありますが、これは『低温障害』と呼ばれる現象です。
茄子って低温に弱くて、保存環境が10度前後だと、呼吸が妨げられることによって果肉の一部が茶色っぽく変色してしまうんです。
これは腐っているわけではないですから、食べるのに問題はありませんよ。
ただ、部分的に固くなってしまっているところもあるかもしれませんから、味は落ちてしまいますね。
茄子を美味しく食べるには、できるだけ3~4日以内に食べることと、低温障害を防ぐために、野菜室で保存するようにすることが重要です。
10日以上の時間が経つと、茄子も腐ってきますね。
茄子の腐敗は内部から始まって、それがだんだんと皮にまで及んでいきます。
そうなると、その茄子は完全に賞味期限切れですね。
ナスが新鮮か腐っているかの鮮度の見分け方については、次の章を参考にして下さい。
茄子の鮮度の見分け方は?
まずは、腐ってしまった茄子の見分け方を紹介します。
腐ったナスの特徴
・本来ツルッとしているはずの表面がデコボコになっている
・水っぽくなりヌメヌメしている
・腐敗臭を放っている(臭い)
・カビが生えてしまっている
どれも、一見して「コレはもう食べられない!」って分かる状態ですよね。
切ったら黒いぶつぶつがあるどころじゃないです(笑)
こうなってしまったら、もう食べられないですね。
腐った茄子の見分け方はわかりやすいと思います。
次に、新鮮な茄子の見分け方も紹介します。
茄子を買う時に、鮮度の落ちてしまった物を選んでしまうと、あまり日持ちしません。
ですので、見分け方を覚えておいて、新鮮な茄子を選びましょう。
・ガクのトゲがピンと張っていてチクチクする
ガクというのは、ヘタから伸びているヒラヒラした部分です。
ナスがかぶっている帽子みたいな部分ですね。
新鮮な茄子のガクには、チクチクするトゲがいくつも付いています。
でも、鮮度が落ちるとこのトゲがしおれていって、古くなった茄子だとトゲはなくなってしまいます。
なので、ガクにチクチクするトゲがついているナスを選びましょう。
・実がずっしりしていて、皮にハリがあるものを
古くなったナスは、弾力がなくなってフニャッとした実になっていまいます。
なので、みずみずしくてハリのあるもが新鮮な茄子なんですよ。
また、みずみずしいということは、水分が多くてずっしりしているということでもあります。
持った時に重量感のある茄子がいい茄子です。
・ヘタの切り口やスジをチェック
ヘタの切り口が乾いていなくて、みずみずしい茄子は鮮度がいいです。
また、鮮度のいい茄子のヘタには、切り口から放射状に伸びるスジがはっきり見えます。
そういったものを選びましょう。
・首の太い茄子はよく熟しています
茄子の『首』というのは、ヘタの下のところです。
ここが太い茄子は、よく熟していて美味しいんですよ。
逆に首が細い茄子は、まだ完全に熟していないうちに収穫された物なので、味が劣ります。
これは鮮度とは関係ないですが、美味しい茄子の見分け方として、知っておいて損はないですよね。
まとめ
茄子を切った時に見られる黒いぶつぶつは種です。
腐っているわけでも、虫でも、虫の卵でもありませんから、安心して食べられますよ。
茄子の賞味期限は、冷蔵庫での保存でしたら、美味しく食べられるのは3日~4日。
多少味が落ちても食べられるのは、1週間~10日程度です。
茄子は、ガクのトゲ、皮のハリ、ヘタの切り口をチェックする見分け方で新鮮な物を選べます。
お買い物のときには、できるだけ鮮度のいい物を選ぶと同時に、野菜室で保存して低温障害を防ぎ、美味しく茄子をいただきましょう。