ある日、スニーカーをはこうとしたら、ポツポツと何やら妙なものが……。
よ~く見てみると、それはカビ!?
これから出かけようとしている時に、そんなことがあったらガッカリですよね。
ここでは、スニーカー・シューズに生えてしまったカビの落とし方を紹介しています。
靴の外側に生えたカビ、内側に生えたカビ、それぞれ参考にして下さい。
スニーカーに生えたカビってどうやって落とせばいいの?
スニーカー・シューズ(私の母だとズックって言ってますが)だったら、革靴などとは違って水洗いできますから、カビが生えてしまったとしても、対処がしやすいと言えます。
でも、生えたカビの種類やスニーカーの色などによって、落とせるか落とせないかが決まってくるので、カビだったらカビキラーだろうとか、安易な対処はしないように気をつけてくださいね。
まず、スニーカーに生えてしまったのが黒カビの場合ですが、黒カビですと残念ですが、諦めるしかないかもしれません。
黒カビが生えると、ポツポツと黒いシミができてしまいますが、そのシミを落とすためには、塩素系の漂白剤を使う必要があります。
しかし、塩素系の漂白剤を使うと、スニーカーの生地が色落ちしてしまうんです。
黒カビがきれいに落ちても、色落ちして薄くなったり、まだら色になったりしたスニーカーをはくのは嫌ですよね。
なので、色や柄のあるスニーカーに黒カビが生えてしまったのなら、黒いシミをキレイに落とすのは無理ですね。
真っ白で柄もないスニーカーでしたら、塩素系の漂白剤を使って黒カビを落とせますよ。
(白い上履きなんかでも大丈夫でしょう)
カビキラーでも台所で使う塩素系漂白剤でも洗濯用の塩素系洗剤でもいいので、カビにかけて黒カビを根こそぎ退治しましょう。
その場合、十分にすすがないまま直射日光で干すと、白かった生地が黄ばんでしまうことがあるので気をつけてくださいね。
次に、スニーカーに生えたカビが、白カビとか青カビ、赤カビの場合ですが、これでしたら大概はキレイに洗い落とすことができます。
この時に使うのは、洗濯用の洗剤よりも固形石鹸、中でも洗濯用の固形石鹸がオススメ。
固形石鹸のほうが、洗浄力が高いので、カビをしっかり落とせるんですよ。
洗濯用の固形石鹸がないなら、洗面所やお風呂場で使っている普通の石けんでもOKです。
お湯でよく石けんを泡立てて、カビの生えてしまった靴をしっかり洗いましょう。
洗ったあとは、お湯で十分にすすいで下さい。
で、そこから先が重要です。
洗ったスニーカーを『酸素系の漂白剤』でつけ置き洗いします。
漂白剤でカビを完全に退治しましょう。
ここで使うのは、塩素系ではなくて、『酸素系』ですから気をつけてくださいね。
塩素系の漂白剤を使うとスニーカーの生地が色落ちしてしまいますが、酸素系だったら大丈夫です。
50度のお湯をバケツなどに用意して、そこに酸素系漂白剤(粉末タイプ)をしみ抜きの分量だけ入れます。
酸素系漂白剤には液体のものと粉末のものがありますが、粉末のほうが効果が高いんですよ。
50度のお湯を使うというのも重要です。水だったりぬるかったりすると、十分な効果が出ませんので気をつけてくださいね。
そこにスニーカーをつけて、1時間から2時間置いておきましょう。
つけおわったら、よくすすいで干します。
これで大概のカビはキレイに落ちますよ。
スニーカーのカビが内側に生えている場合は?
スニーカー・シューズの内側にカビが生えてしまった場合ですが、このケースでも、白カビ、青カビ、赤カビでしたら、前の章で紹介したのと同じ方法で対処してもらえば大丈夫です。
黒カビの場合ですと、靴の外側だったら、色落ちしてしまうので塩素系漂白剤を使ったカビ取りはできませんが、目立たない内側だったらできないこともないですよね。
スニーカーの内側に生えたカビを根こそぎやっつけてキレイにしたいなら、塩素系の漂白剤を薄めたものでカビ部分を水拭きします。
塩素系漂白剤をやや多めに染み込ませたもので拭いてから、30分~1時間くらいそのまま置いておきます。
その後、固く絞ったタオルなどで水拭きしましょう。
ただし、このやり方だと、黒カビが落ちても、インソールが色落ちします。
黒カビのシミを落とすには塩素系漂白剤を使うしかないので、そこは仕方がありません。
黒カビのシミはそのままでもいいのなら、消毒用のエタノールでカビ部分を拭くだけでOKです。
黒カビのシミは落ちませんが、カビ自体はやっつけられますから、安心してはくことができますよ。
スニーカーの内側だったら、黒いシミがポツポツあるのは外側からは見えませんし、そこまで気にしなくても大丈夫だと思います。
スニーカーのカビって水虫の原因になるの?
スニーカー・シューズに生えたカビを落とすか、やっつけるかしても、そんな靴をはいてたら水虫になるんじゃないかという不安もあるのでは?
足にカビがうつるかもしれないと思うと、ちょっと気分のいいものではないですよね。
でも、水虫の原因になるのは『白癬菌』という真菌で、スニーカーに生えるようなカビとは全然違う種類ですから、心配はいりません。
ちなみに白癬菌というのは、土の中とかの自然界に普通に生息している菌なんですよ。
言うまでもなく、カビが生えたままのスニーカーを履いているのは衛生的に良くないですけど、しっかり落としたのなら大丈夫。
スニーカーのカビ予防も、足の水虫予防も、清潔にして、蒸れたり湿ったりしたままにしないことが重要ですね。
まとめ
色や柄のあるスニーカーにカビが生えてしまった場合、黒カビだったらキレイに落とすことは諦めるしかないですね。
黒カビのシミを落とすには塩素系漂白剤を使うしかないので、色や柄のある靴では色落ちしてしまうのです。
でも、白くて柄もないスニーカーでしたら、塩素系漂白剤を使って黒カビを落とせますよ。
内側に黒カビが生えている場合は、塩素系漂白剤を薄めたもので水拭きするか、シミはそのままでもいいのなら、消毒用のエタノールで拭くだけでも大丈夫です。
生えたカビが、白カビや青カビ、赤カビでしたら、固形石鹸で洗ったあと、50度のお湯と酸素系漂白剤で1~2時間つけ置きすれば大概は落ちますよ。
スニーカーの内側のそうしたカビに対しても、同じように対処すれば大丈夫です。
スニーカーに生えるカビは、水虫の原因になる白癬菌とは全く違う物ですから、カビが生えていたスニーカーを履いても水虫にはなりませんのでご安心を。