子供がおたふく風邪にかかったら、もちろん子供の症状も心配ですけど、うつるんじゃないかというのも不安ですよね。
自分までダウンしてしまったら子供の看病どころではありませんし、仕事にも差し支えます。
果たして、おたふく風邪って、子供から大人にうつるのでしょうか?
うつらない方法は?
大人がおたふく風邪になった場合の症状は?
ここでは、そんな情報についてまとめています。
(医療関係の情報について、『ヘルスケア大学』のサイトを参考にさせていただきました)
おたふく風邪は子供から大人にうつるの?
おたふく風邪って子供の病気というイメージが強いかもしれませんが、大人でもかかる病気です。
ですから、お子さんがおたふく風邪にかかった場合、親にうつることも十分にありえます。
子供から大人にうつるかどうかは、大人の側に、おたふく風邪に対する免疫が十分についているかによって変わってきます。
あなたは、子供の頃におたふく風邪の予防接種を受けたでしょうか?
受けたとすると、1歳ごろにやったという人が多いかと思うので、自分では覚えていないでしょう。
母子手帳で確認するか、お母様に聞くかすれば分かるかと思います。
それと、あなたは、子供の頃におたふく風邪にかかったことがあるでしょうか?
これも、自分では覚えていないかもしれませんね。
私も、幼いころに耳の下がはれて痛くなって、寝込んだことがあったかどうかは、ちょっと覚えていないです。
子供の頃に、おたふく風邪の予防接種を受けたことがあったり、おたふく風邪にかかったことがあったりすれば、おたふく風邪に対する免疫を十分に持っている可能性があります。
もしそうなら、子供のおたふく風邪がうつることをそこまで心配しなくても大丈夫……なんですけどね。
(あとで説明しますけど、絶対に大丈夫とは言い切れないんです)
予防接種を受けていなくて、おたふくにかかったこともないのなら、おたふくに対する免疫を持っていなくて、うつる可能性が高いです。
ただし、おたふくというのは、感染しても症状が出るとは限らないので、自分でも気付かないうちにおたふくをもらって、免疫力を身につけている可能性もあります。
でも、幼いころにおたふく風邪の予防接種を受けていたり、おたふくにかかったことがあったりしても、絶対にうつらないとは言えないんですね。
と言いますのは、大人になるにつれて、免疫力がだんだんと薄れてしまうこともあるからです。
さっき、「あとで説明しますけど」って言ったのはこれです。これが心配なところなんです。
そうなっていたら、子供のおたふく風邪がうつるかもしれません。
予防接種や、かかったことの有無だけでは、大丈夫かどうかは判断できませんので、うつる恐れがあるものとして対処した方がいいでしょう。
病院で抗体検査を受ければ、おたふく風邪に対する抗体を十分に持っているか調べてもらうこともできます。
でも、十分な抗体がないから今から予防接種を受けようって思っても、その効果が出るのは2週間後くらい。
つまり、お子さんのおたふく風邪が治る頃になってしまうのです。
それでは意味がないですよね。
なので、「子供がおたふく風邪にかかっちゃったけど、親にもうつるのかな? どうしよう?」と今更あわてても、もう遅いんです。
できるだけうつらないように気をつけつつ、お子さんの看病をしましょう。
おたふく風邪がうつらない方法は?
では、子供のおたふく風邪がうつらない方法について紹介しますね。
おたふく風邪というのは、普通の風邪と同じ空気感染です。
ですので、うつらない方法としては、マスクの着用が有効です。
寝込んでいるお子さんに常時マスクを付けさせるのは難しいでしょうから、大人の側がマスクを付けて、感染を予防しましょう。
それと、お子さんにはかわいそうですけど、おたふく風邪にかかった子には、なるべく近づかないことですね。
つきっきりの看病をしていたら、うつってしまう恐れがあります。
もし、あなたまでおたふく風邪でダウンしてしまったら、看病どころではなくなってしまいますから、ここは我慢しましょう。
うつらないように気をつける期間は、大体2週間くらいをみておけば十分です。
おたふく風邪の大人の症状は?
大人がおたふく風邪にかかると重症化する事が多いです。
耳の下だけではなく、頬やあごまで炎症を起こして、食事もろくにとれなくなるケースもあります。
大人の場合、子供に比べて免疫力は高いのですが、おたふく風邪のウイルスが入ってきた時に、その免疫が激しく抵抗するので、かえって炎症などがひどくなるためです。
そのせいで、39度くらいの高い熱が出るだけではなく、症状が長引く事もあり、また、合併症も出やすくなってしまいます。
大人のおたふく風邪の症状には、次のような特徴があります。
・髄膜炎になることもありますが、極めてまれです
もし髄膜炎になったら、入院治療が必要になります。
髄膜炎というのは、脳や脊髄に起こる炎症です。
熱が出て、同時に頭痛や吐き気も起こります。
もし髄膜炎になっても、無菌性髄膜炎なので、後遺症の心配はないそうです。
・難聴になることもありますが、これも、とてもまれです
全くないとも言えませんので、気をつけたいところです。
・大人の場合、睾丸炎や卵巣炎になる場合があり、これは、不妊の原因になる可能性があります
睾丸炎や卵巣炎になる確率は、男性ですと20~30%、女性ですと7%くらいと言われています。
(おたふく風邪の大人の症状については、『ヘルスケア大学』のサイトを参考にさせていただきました)
子供がおたふく風邪にかかってしまってからあわてても遅いですけど、まずはうつらないように気をつけつつ看病をしないといけませんね。
で、お子さんが元気になってから、親のあなたも予防接種を受けるなり、抗体検査をしてもらうなりしておけば、もう安心です。
前にも書きましたけど、子供の頃に予防接種を受けていても、抗体が弱まっている事があるんです。
>『おたふく予防接種は大人になってからでも2回目を受けるべき?副作用は大丈夫?どこで受けられるの?』
大人になってから2回目の予防接種を受けても大丈夫ですし、1度も予防接種を打っていないかもしれない人も、ここでしっかり抗体をつけておいたほうがいいでしょう。
大人の場合、おたふく風邪にかかると重症化の心配もありますから、くれぐれもお気をつけ下さい。
まとめ
おたふく風邪は、子供から大人にうつることもあります。
大人の場合、症状が重症化しやすいですから、くれぐれも気をつけてくださいね。
おたふく風邪は空気感染ですので、うつらない方法としてはマスクの着用が有効です。
お子さんにはかわいそうですが、おたふく風邪にかかった子にはできるだけ接触しないようにもしつつ、感染を予防しましょう。
2週間くらいは用心が必要です。