インフルエンザにかかってグッタリしていた子供も、治りかけの回復期になるとケロッとして動き回りますよね。
でも、病み上がりなのにウロウロさせておいても大丈夫なんでしょうか?
実は、インフルエンザにかかった場合、単に風邪がぶり返すとかではない、気をつけるべき事があるんです。
ここでは、お子さんがインフルエンザにかかったという方に向けて、回復期の過ごし方の注意点を紹介しますね。
インフルエンザ回復期の子供の過ごし方 もう出かけたりしてもいいの?
インフルエンザにかかっていたときの子供は、「学校が休めてラッキー♪」とか思う余裕もなく、高い熱を出してグッタリ寝込んでましたけど、回復期になると一転してうろつき出しますよね。
その頃になると、みんなが学校に行っている時間帯に、NHKのEテレなんかを見たりしているのでは?
(私が子供の頃は、笑っていいとも見てましたが)
子供にとっては、もう具合が悪くないのに、1日中静かに寝てるなんて退屈で耐えられないんでしょうね。
下手したら、学校休んだくせに、みんなが学校から帰ってきてる夕方くらいに、外に遊びに行こうとしたりしますからね。
(子供の時の私です)
でも、インフルエンザにかかった場合、回復期の過ごし方にも注意しないといけません。
と言いますのは、インフルエンザのウイルスって、熱が下がってからも、しばらくは体内に残っているからなんです。
ですから、元気になってからも、2~3日間は家の中で大人しくしている必要があります。
もう大丈夫だろうと思っても、家族にインフルエンザがうつる可能性もありますし、出かけたりしたら、まわりの人にうつしてしまうかもしれません。
回復期の過ごし方は、子ども自身だけではなく親も、インフルエンザにかからないために気をつけないといけないんですね。
ですので、もう大丈夫だから外に遊びに行きたいとか子供が言い出しても、絶対に許してはいけません。
(もしも過去に戻れるのなら、回復期に裏の空き地に遊びに行った、7歳の時の自分をひっぱたいて、家に連れ戻してやりたいです 笑)
熱が下がっても、2~3日間は家の中で大人しくしていること!
これをインフルエンザ回復期の過ごし方として、しっかり守りましょう。
インフルエンザ回復期の入浴は?
一昔前は、風邪を引いた時には絶対にお風呂に入ってはいけませんって言われてましたけど、今では入れるなら入っていいってことになってますね。
もちろん、立っているのもしんどいっていうくらいフラフラな時にはダメですけど、回復期だったらもう入浴も大丈夫。
でも、病み上がりですから、長湯を避け、お風呂上がりに湯冷めをしないように注意してあげて下さい。
放っておくと、風呂上がりに薄着のままテレビを見たり、ゲームをやったりしてるかもしれません。
また、学校嫌いの子だと、風邪が治って学校に行くのが嫌だからと、わざと腹を出して寝るかもしれません。
(子供の頃の私です。監視の目を怠ってはいけません 笑)
それと、インフルエンザにかかった回復期の子供がお風呂に入る場合、バスタオルは他の家族と共用しないようにしましょう。
インフルエンザがうつってしまう恐れがあるからです。
ここでも、2~3日は注意ですね。
インフルにかかっていた子供が使ったバスタオルは、普通に洗濯すれば大丈夫ですよ。
インフルエンザにかかっていた子供の後にお風呂に入ったらうつらない? という不安に関しては、その心配はまずないです。
狭い密室のお風呂場にたまった空気を吸い込んだら、その中のインフルエンザウイルスが思いっきり肺の中に入ってきて、うつりそうな感じがしますけど、ウイルスって湿気や熱に弱いから大丈夫なんです。
言われてみれば、風邪予防のために、部屋で加湿器をつけたりしますものね。
お風呂場は超加湿状態ですから、ウイルスはひとたまりもありません。
なので、お風呂場で感染するという危険はとても小さいです。
インフルエンザになった場合 出席はいつから?
インフルエンザの回復期には、まだ体の中にウイルスが残っているため外出は控えるべきですから、当然、学校や幼稚園、保育園にも行ってはいけません。
これは、文部科学省が定めている、学校保健安全法および学校保健安全法施行規則で決められていることです。
第十九条
令第六条第二項 の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類に従い、次のとおりとする。
インフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)にあつては、発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで。
学校保健安全法施行規則
つまり、インフルエンザにかかったあと5日経っていて、なおかつ、熱が下がってから2日(幼児の場合3日)以上経っていないと、学校や幼稚園、保育園に出席してはいけないのです。
いつから出席できるのかについては、ちょっとややこしいかもしれませんね。
子供がインフルエンザにかかって熱を出した日を『0日目』として数えます。
0日目:発熱
6日目:解熱
9日目:解熱から2日以上経ったので、小学校は出席可能
10日目:解熱から3日以上経ったので、幼稚園、保育園は出席可能
この場合、熱が下がった時にはインフルエンザ発症から5日以上経っていますが、解熱から2日以上(幼児の場合は3日以上)経っていませんので、さらに丸2日(幼児なら3日)休まないといけません。
0日目:発熱
2日目:解熱
5日目:解熱から2日以上経ったけど、まだ発症から5日以上過ぎていないので休み
6日目:解熱から2日以上経って、かつ発症から5日も過ぎたので、小学校は出席可能
解熱から3日以上経っていますから、幼稚園や保育園もこの日から出席可能です
発症からまだ5日経っていないうちに熱が下がった場合は、解熱から丸2日(幼児の場合3日)経っても、まずは5日経つのを待たないといけません。
この辺がちょっとややこしいですね。
体の中のインフルエンザウイルスがまだ残っているうちに小学校や幼稚園や保育園に行かせてしまうと、まわりの子に感染を広げてしまう恐れがあります。
お子さんが元気になっていても、出席停止の期間に気をつけましょう。
まとめ
インフルエンザの場合、熱が下がっても、まだしばらくは体の中にウイルスが残っています。
ですから、回復期の過ごし方として、2~3日間は子供に家の中でおとなしく過ごさせるように気をつけましょう。
もう元気になっているのなら、入浴も大丈夫です。
でも、長湯を避け、湯冷めをしないように注意してくださいね。
インフルエンザが治ってから、学校や幼稚園、保育園に出席できるようになるまでの期間は、発症から5日を経過していて、なおかつ、熱が下がってから2日以上(幼児の場合3日以上)経ってからです。
いつから出席できるのかについては、ちょっとややこしいですけど、まわりにうつしてしまわないように気をつける必要がありますね。